『HOLLOW』感想(ネタバレあり

Switchで一人称視点ホラーゲームのHOLLOWをクリアした。

これまでプレイしたホラーゲームの中でも上位の恐怖感があった。…開始15分くらいまでは。
このゲームはシャッターの開閉音、液体が垂れる音など、恐怖感を煽るための環境音が多い。だが、敵の出す音との違いが分かるようになると気にならなくなる。
また、やはりホラーゲームは戦えて倒せるようになると恐怖感が非常に薄れていく。難易度ノーマルでやったが弾切れの不安も全くなく、出会う敵をほとんど倒すことが出来た。
というか中盤くらいまでは狭い宇宙船内で行き違いが出来ないような狭い通路が多いので敵は倒さざるを得ない。



ストーリーはあまり多くを語らない形式で、最後まで不明点が多い。またアイテム欄がなく、手に入れた書類は入手時以外はセーブポイントでしか見れないので、次に進む場所が分かりにくい。これは地図が自分の周囲しか見れず、エリア名がそこに入ったときのみ表示されるというシンプルな作りのせいもある。


ストーリーの不明点
・主人公の幻覚?の敵が全て女体ベースの理由
(※フィルターを抜けてしまう謎の化学物質のせいで、幻覚とかが出るようになるのでこのせい?)
宇宙船内の女性ポスターは胸や顔をマジックで塗り潰されてることから、女性嫌悪的なものが影響してると考えた。…だが特に説明はない。

・そこらへんで人が死にまくってる理由
上記の症状者が増え、隔離をしていた頃、カルトじみたグループが出来て賛同しない者を殺したりしてた。それにしても争わず死んだぽい人が多すぎ。

・主人公の記憶を消したやつらはどこへ
主人公は同じ目的達成のために『宇宙船探索→捕まる→記憶消されて宇宙へ捨てられる→また流れ着く』を繰り返してるらしい。だが宇宙船内では生者とは出会わなかった。



色々と悶々としながらもエンディングでそれなりに語ってくれるかなと期待していた。

宇宙船を破壊するためにリアクターをいじくるラストイベントを終えると…

オープニング時と同じように宇宙空間にいつの間にか放出され、宇宙服?内には宇宙船のシステムボイスが響く。よく分からなかったが上記の目論見は達成してない?

そして…

『want more answers?
wait for HOLLOW2 』

と大きく表示される。


ハッハッハ、面白い冗談だ。


…この豚野郎!!!

相模原障害者施設殺傷事件の報道で思うこと

世間ではだいぶ風化しているこの事件。
障碍者家族や大学教授が犯人の手記出版の中止を求めた、というニュースを観た。


それはさておき、この事件でのテレビ報道のあり方に疑問を感じる。
多分に憶測が含まれるが、大体以下のような感じではないか。

当事者家族の声を紹介→障碍者にはみんな個性があるんです→障碍者の命を奪っていいという考えは決して許されません!


付け加えると、犯人の考えは『重度障碍者は人を不幸にする』というものだが、報道では意図したものか『障碍者全般』とされてることが多い気もする。


報道では現場の取材をすることが大事で、様々なニュースではそのようにしている。
しかしこの事件では、重度知的障碍者の施設を取材し報道しているものを観たことがない。
Eテレでは施設や介護の様子、職員や家族の生々しい本音を語る番組はあった)

これは「実態を映すのはあんまり良くないかも…?」と報道側も薄々思っているのではないか。

もう一つの理由としては、『人権』の問題だから結論が元々決まっているということもあるのではないか。結論が『差別はよくない!』だから取材などする必要がない。
そしてキャスターやアナウンサー(なぜ意見を表明する)だとかは、公の場である以上『差別はよくない』としか言えない。


もし報道番組が真に報道を志し『障碍者は個性があり素晴らしい存在だ(誇張』と主張したいのなら、芸能人やジャーナリスト気取りのアナウンサーを同様の施設に送り、一週間ほどフルタイムで勤務させてみればよいのではないか。

実態を映さない報道は(重度知的の)障碍者をどこか見えない所に押し込めたまま綺麗事を言っているようにしか思えない。